無料の肝炎ウイルス検査を受けましょう。

肝臓がんの約8割がＢ型・Ｃ型肝炎ウィルスによるものです。

日本では近年、1年に約2万5千人が肝臓がんで亡くなっています。肝臓がんの原因は、アルコールの場合もありますが、約70％がＢ型肝炎ウィルスおよびＣ型肝炎ウィルスの感染によるＢ型肝炎およびＣ型肝炎です。いずれのウィルスも肝臓にすみついて慢性化すると、ほとんど無症状のまま20年から30年という長い年月をかけて肝硬変や肝臓がんへと進行する危険があります。

血液や体液を介して感染。ピアスの穴開けやタトゥーが原因になることも

Ｂ型・Ｃ型肝炎ウィルスは、血液や体液を介して感染します。現在では、医療従事者の針刺し事故のほか、覚せい剤乱用時の汚染針の使用、入れ墨、汚染したピアスの穴開け器具の使用、性感染が主な原因となっています。最近では、ファッションで、ボディーピアスやタトゥー、アートメイクをする若者も増えて来ています。感染の危険性が高い行為ですので、注意が必要です。

肝炎ウィルスに感染していても無症状のことが多いです。肝炎ウィルス検査をできるだけ早くに受けて感染を知り医療機関で適切な治療を受けることで肝硬変や肝臓がんといった深刻な症状に進行するのを防ぐことができます。Ｂ型・Ｃ型肝炎ウィルス検査は、保健所、県内28か所の肝疾患専門病院にて受けられます。無料で受けるには、まずお近くの保健所へお問い合わせ下さい。

静岡県には、肝疾患に関する相談を受ける相談窓口として、静岡県肝疾患診療連携拠点病院があります。静岡県肝疾患診療連携拠点病院では、専門医がおり、専門の検査ができ、治療や相談が受けられます。